人気WebメディアのインフラをAWSへ移行
負荷分散構成でアクセス急増に耐えられるクラウド基盤を実現

合同会社コンデナスト・ジャパン

grasys and Conde Nast Japan
写真左から【合同会社コンデナスト・ジャパン】Manager, Product Engineering 井上 貴弘氏、【株式会社 grasys 】Cloud Infrastructure Division 角田 竜馬

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合同会社コンデナスト・ジャパン

写真左から【合同会社コンデナスト・ジャパン】Manager, Product Engineering 井上 貴弘氏、【株式会社 grasys 】Cloud Infrastructure Division 角田 竜馬

■まず、御社の事業概要を教えてください。

井上氏(以下、井上):合同会社コンデナスト・ジャパンは紙やWeb媒体を通じて情報を発信しているメディアで、『VOGUE』、『VOGUE GIRL』、『GQ』、『WIRED』、『VOGUE Wedding』の5媒体を展開しています。デジタルにおいては、コンシューマビジネスに力を入れておりまして、「WIRED SZ MEMBERSHIP」 や 「VOGUE GIRL+」 という名称でサブスクリプションサービスを開始しました。

また、本社との繋がりも以前よりも増してきていて、グローバルで導入しているプロダクトの日本へのマイグレーションを本社と連携しながら行うことも増えてきています。具体的にはメディアのCMSの統合などで、今までは各国で最適化されていましたが、グローバル全体での効率化を図るためにツールの統一を進めています。

■Google Cloud から AWS へ移行した背景は?

井上:主な理由としてはコスト管理を統合するために、グローバルでクラウドサービスを AWS に統一することになりました。本社で一括して AWS に支払いを行うことでコストメリットが達成できるという側面が大きいです。

■AWS への移行はどのように進みましたか?

井上:Google Cloud 環境の時から grasys さんに運用保守をお願いしていたので、スムーズに移行に着手することができました。2019年8月頃から AWS への移行が計画され、そこから1ヶ月も経たないうちに作業を開始しています。使っているサーバやミドルウェアなどの設定を洗い出して、それをシートで共有し、認識を合わせながら進めていきました。

角田:当時は今よりも AWS の案件が少なかったこともあり、まずは弊社の自社環境で AWS のプロダクトを検証し、最適なシステム構成を検討しました。そのうえでプロジェクト内にテスト環境を構築し、それから本番環境に実装しました。本番環境への移行作業は2019年12月から着手しました。

井上:メディアによってローンチした時期はバラバラで、半年ほどかけて順次移行していき、全ての媒体の移行が完了したのは2020年2月です。

■システムに求めたスペックは?

井上:メディアを運営していますと、やはり高トラフィック時にいかに効率よく捌けるかというのが1番の課題としてあります。例えば、SNS運用チームが定期的に行っている配信などによるトラフィック増加は予測できるものなのですが、他のメディアやテレビなどに取り上げられてアクセスが急増する時もあり、そういった時でも安定した運用が求められます。

また、高トラフィック時でもCMSを運用している編集者がストレスなく記事の更新や公開作業を進められるというのも重要なポイントです。以前はサーバ構成においてこの点がうまく考慮されていなかったので、高負荷時にCMSの運用に支障が出てしまって編集者に不便をかけてしまったこともありました。
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角田:そういった課題を解決するために、急にスパイクするような高負荷にも耐えられるようにキャッシュを使って直接インスタンスに負荷がかからないようにしたり、ロードバランサーを使って負荷分散する工夫をしました。

また、事前にコンデナストさんからテレビへの露出日など負荷の増加が予測される日時をお伺いして、それに合わせてキャッシュを長く保持するようにするなど、負荷がかからないように調整しています。

コンデナストさんのコンテンツは世界的に有名なので、その分サイバー攻撃のリスクもあります。今回の移行では、 AWS の WAF ( Web Application Firewall )を使って攻撃を素早くブロックできる構成をとっているので、セキュリティの観点でもサーバを安定稼働できています。

■grasys に AWS への移行を依頼した経緯は?

井上:以前から Google Cloud の運用をお願いしていて、技術力の高さやコミュニケーションの取りやすさから信頼を寄せていましたので、引き続きお願いしようという決断はすぐにできました。こちらの意向をすぐに汲み取って、スピード感ある対応をしてくださる印象を持っています。
grasys

■grasys に依頼したことで乗り越えた困難と、現在の運用状況は?

井上:『VOGUE GIRL』の人気コンテンツのひとつに「しいたけ占い」があります。特にテレビ放送があると、通常の200〜300倍もの巨大なトラフィックが一気に来て大きなスパイクとなることもあります。そういった急激な高負荷が発生した時でも弊社のメディアは問題なく稼働しているので、よくできていると思います。

アプリケーション側の改修作業が終わってインフラ側の対応が必要な時には grasys さんにお願いすることもありますが、そこもスムーズに対応していただいていると思います。
角田:24時間365日体制で、サーバリソースや各媒体のコンテンツの死活監視をしています。今は安定して運用できていますが、より使い勝手が良いものを提供できるように最新の AWS の動きなども見ながら運用しています。基本的に grasys はインフラが好きなエンジニアが多いので、もし何か問題が起きたとしても、それに対する技術的な解決策を具体的に切り込んで提案していければと思っています。

■今後の展望は?

井上:課金制のサブスクリプションサービスなどのコンシューマビジネスの成功のためにコンシューマに対して直接課金をしていて、今まで以上にシビアな運用が求められていますので、それに応えていく必要があります。

また、グローバルでのプロダクト統合は引き続き最重要課題として取り組んでいます。本社の方針とローカルで求められることをうまく融合しつつ、マイグレーションを行うことが必要と考えています。

■grasys に期待することは?

井上:現状でも満足していますが、更にいうと、 grasys さんの得意領域であるクラウドインフラの知見は、社内のエンジニアでは賄いきれないところが多いので、定期的な技術面での提案があるとより嬉しいです。

システムが安定してしまうと、触らない方が良いと思ってしまうこともあるかと思いますが、そういった場合でも改善の提案をすることもありますか?

角田:新しいプロダクトが出たり、クラウドのアップデートがあった際には、社内検証をしたうえで「こういう機能もありますが、いかがですか」とご案内します。お客様の質問に答えつつ、各クライアントのサービスに適したものがあれば随時提案もしています。
Conde Nast Japan
日々コンデナストさんのサーバのリソースやアクセス数を確認しているので、今後もスペック調整などの必要性や、クラウドサービスのアップデートに応じて、最適なクラウドインフラを提案していこうと思います。

 

※合同会社コンデナスト・ジャパン様のオンプレミス から Google Cloud へ移行した際の事例記事はこちら

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